黒田官兵衛

黒田官兵衛（一） [Kindle版]

「戦国時代最強の軍師」とも呼ばれる黒田官兵衛の波乱に満ちた生涯を描いた歴史小説。信長がその器量を賞賛し、秀吉は底知れぬ能力に恐れを抱き、家康からは常に警戒され続けた人物像を、竹本友重が見事に浮かび上がらせている。筆者初の歴史物であったが、シリーズはベストセラーを記録し、電子書籍界に新風を巻き起こしたともいえる。

👑 「歴史・地理」「日本史」「評論・文学研究」の三部門で1位

👑 有料総合ランキングトップ50入り（最高位49位）

👑 「ヒット商品」ランキング1位

竹本：以前から温めてきた構想でしたが、ちょうどタイミングよく大河ドラマ「軍師官兵衛」がスタートし、多くの皆様に読んでもらえることが出来ました。私にとって官兵衛への思い入れが強かったこともあり、本作は一か月ほどで書き上げています。歴史に興味がない方にもできるだけわかりやすく、官兵衛の人間性を描くことを心がけました。

黒田官兵衛（二） [Kindle版]

黒田官兵衛シリーズの第二作目。飛躍する秀吉の参謀として卓越した働きを見せてきた官兵衛であったが、次第にその才能を警戒されるようになる。小牧・長久手の戦いから小田原攻めまでを舞台とした両者の対比が物語を面白くさせる。前作に引き続き、今作も有料ランキング1位＆総合ランキング100位内入りを果たしている。

👑 「日本史」で1位

👑 有料総合ランキングトップ100入り（最高位59位）

👑 「ヒット商品」ランキング1位

竹本：大河ドラマの影響もあり、一巻を読まれた多くの方から「次作はいつ出るのか？」とたびたび問われた事を覚えています（笑）そうした声はとてもうれしかったですね。前作からおよそ一か月後に出版できたのも、勢いがあったからだと思います。

黒田官兵衛（三） [Kindle版]

第三巻の前半は、天下統一後の秀吉による海外遠征が主な舞台となる。その中で葛藤を続ける官兵衛こと如水の苦悩を、筆者は目を背けず描いている。やがて秀吉の死後、徳川家康と石田三成の勢力争いが巻き起こる中、如水はただ一人、俯瞰の視点を以て天下の情勢を見極めていく。シリーズ三作目にして有料総合ランキング最高位を記録。

👑 「日本史」「評論・文学研究」の二部門で1位

👑 有料総合ランキングトップ100入り（最高位48位）

👑 「ヒット商品」ランキング1位

竹本：様々な意味で最も反響が大きかったのが本作ではないでしょうか。海外遠征が話の中心になるため、前作に比べどうしても世界観の空気が重くなりがちで、官兵衛にとっても忍従が続く時期にさしあたるからです。ただ、以前にもお話ししたのですが、私は物語全体の中でこの第三巻を大変重要視しておりまして、いわゆる起承転結の「転」にあたるわけですね。官兵衛の人間性を描くには、この苦味のような時期を欠かすわけにはいかないと・・。そうした意味で、バランスを非常に考慮した作品でもあります。

黒田官兵衛（四） [Kindle版]

シリーズ完結編。天下分け目の戦いといわれる関ヶ原の戦いが行われる中、黒田如水は九州の地で機略縦横の働きを見せ、世間の度肝を抜く。家康に警戒されながらも、如水は見事な駆け引きを見せることで穏やかな晩年を過ごす。全巻がベストセラーとなった本作品の最後を、筆者は如水の人間性を凝縮し描き切っている。

👑 「日本史」で1位

👑 有料総合ランキングトップ100入り（最高位81位）

👑 「ヒット商品」ランキング1位

竹本：前巻の重苦しさを払うように、本作では如水が躍動します。この晩年の活躍とその後の身の振り方に如水の魅力が詰まっているといえるでしょう。個人的にも書いていて楽しかったですね。シリーズを通して、史料を調べたり、あれこれとアイデアを練る中で、歴史の面白さを再認識できたように思えます。また、全体的にテンポの良さのようなものを意識したので、一場面における描写をあえて細かく描かなかったところもありました。書き手としては突っ込んで描くのも面白いのですが、読み手としての自分を常に横に置き、バランスを意識したのが良かったのではないでしょうか。

黒田官兵衛（一～四）合本版 [Kindle版]

このシリーズは、Amazonの「特集　黒田官兵衛」企画で取り上げられ、電子書籍部門の中では最上位に配されている。おそらくこの事は、他の著名な作家陣を抑え、電子書籍というジャンルの中で最も多くの読者にダウンロードされたことを意味している。インディーズ作家として素晴らしい金字塔を打ち立てたといえるだろう。

👑 新着「日本史」で1位

竹本：全四巻を一冊にまとめてみて、色々な事を思い起こしました。およそ1年で累計１万ダウンロード越えができたのも、このシリーズがあってのことだと思います。読み手として自身が思い描いてきた黒田官兵衛の物語を、書き手としてこのような形でまとめることが出来、本当に感謝しています。