竹中半兵衛

竹中半兵衛(上) [Kindle版]

 

「黒田官兵衛」「後藤又兵衛」に続き、竹本友重が選んだのが、戦国期を代表する軍略家・竹中半兵衛。秀吉の立身出世を陰ながら支え、若くして散った智将の生涯を描いた物語の第一作目は、有料ランキング1位を獲得する。上巻では半兵衛の幼少期から秀吉との出会いまでを描いており、斎藤道三・織田信長らのエピソードも絡まり実に面白い。


👑 「日本史」で1位

竹本:半兵衛という人物は、高名でありながら史料に乏しく、逸話の類が多いため、前作と比して創造の部分が多くなりました。幼少期の葛藤と気付きを経て、卓越した軍略家としての資質を開花させていく中で、半兵衛は木下藤吉郎こと秀吉に出会います。秀吉という陽性のキャラクターは、半兵衛の持つ陰の雰囲気と実によいコントラストが描け、二人の対話シーンは書いていても自然に言葉が繋がっていくような感覚がありました。秀吉の傍にいる蜂須賀小六らも物語の中でよいアクセントとなってくれたと思います。

 

 

竹中半兵衛(中) [Kindle版]

 

この中巻では、織田信長の上洛から浅井家滅亡までが描かれており、秀吉の参謀として織田家につかえることになった半兵衛は、様々な献策を行い危機を乗り越えていく。後半、浅井家の主城・小谷城を攻め取るシーンで半兵衛が見せる機略は実に見事であり、竹本の描写がシンプルながら秀逸である。上巻に続き、有料ランキング1位を記録。


👑 「日本史」で1位

竹本:書いていて実に楽しかったというのが本作の実感ですね。半兵衛と秀吉のやり取り、織田家の躍進の中で見せる信長の人間性、武田信玄や将軍義昭らによる包囲網などエピソードが盛り込まれていますが、そうした中での半兵衛独自の立ち位置を意識しました。舞台は美濃から近江に移り、彼がこれまで練り上げてきたものがこの時期大いに発揮されます。実際に近江こと滋賀の地に足を運び地勢を見ていると、当時の情景の輪郭が伝わってくるような感覚を覚えました。

 

 

竹中半兵衛(下) [Kindle版]

 

シリーズ最終巻。近江長浜、北陸、そして中国遠征へと舞台が移っていく中、半兵衛は遂に病に倒れてしまう。もう一人の智恵者・官兵衛との出会いと彼に降りかかった危機を知り、半兵衛は残る命を振り絞り官兵衛の子を救おうとする・・。その気迫は、物語を読み進める読者の情動を揺さぶり、竹中半兵衛という稀有の人間の死を惜しませる。


👑  新着「日本史」で1位

竹本:半兵衛という人物は、「婦人の如し」といわれた容貌からは想像もできないほどに男気というか侠気のようなものを秘めていました。稲葉山城を落とした時も、金ヶ崎の退却戦の時もそうですが、肝の据わり方が尋常ではない人物だったようです。彼の知恵深さはもちろんですが、その肝の太さが彼をここまでの人間に仕立て上げたわけで、幼少期に悩んだコンプレックスから目を背けず、自身で練り上げていったあたりが半兵衛の魅力の源泉ではないでしょうか。死を前にして官兵衛の子を救った行動は、まさに半兵衛のそうした部分が結晶となって表れたものだといえるでしょう。

 

 

竹中半兵衛(上中下)合本版 [Kindle版]

 

全三巻を一冊にまとめた合本版は、智将・竹中半兵衛の生い立ちから早世した晩年までを一気に紐解くことができる。通して物語を読み進めると、半兵衛の人間性・周囲の人物とその時代背景を筆者が実にテンポよくシンプルかつ丁寧に描いていることがわかる。従来の竹中半兵衛像を損なわず、そこに新しい息吹を吹き込んだ作品といえるだろう。


👑  新着「日本史」で1位

竹本:この物語を描いたのは、半兵衛という高名でありながらどこかふわっとした 印象のある人物を、きちんと時代背景を加味したうえでフォーカスしてみたかったという想いがあったからです。彼は教養もあり物静かな書生風の印象を生涯与え続けた人物ですが、生み出される機略と行動は奇なるものも多くありました。ただ、奇をてらっただけのものでは決してなく、地に足の着いた情報収集を軸とした合理的精神の持ち主でした。そうしたギャップが書き手としては魅力ある対象ではありましたね。書き終わったとき、物寂しい感覚に襲われたことを思い出します。

 

 


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 竹本 友重

(たけもと ともしげ)

大阪生まれの作家・治療家として情報発信中。

歴史・東洋医学・東洋思想などを探求した著書を複数出版。

著書の累計ダウンロード数は1万部を突破!

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