後藤又兵衛 [Kindle版]
黒田官兵衛シリーズに続き出版された本作は、有料ランキング1位を記録し、さらに「日本史」部門において本作と前シリーズ四作がトップ5を独占する快挙を遂げている。大坂の陣を舞台に躍動し、真田幸村らと共に後世に語り継がれる働きを見せ散っていった又兵衛の生涯を、竹本はシンプルかつ小気味良く描写している。
👑 「日本史」で1位
👑『後藤又兵衛』と『黒田官兵衛』が「日本史」のトップ5を独占
竹本:本作は黒田官兵衛シリーズのその後の時代を描いた作品です。家康を相手に真田幸村らと卓越した働きを見せた又兵衛を以前から書きたいと思っていました。私の実家は又兵衛が討死した小松山の近くにあり、彼の物語を描くことになったのも何かしら縁があったのかもしれません。ただ、又兵衛を主人公にした話ですので、特に大坂の陣においてあえて描かなかった戦いの場面もありました。後に、真田幸村とその一族を軸にした話を書いた理由の一つは、本作で描き切れなかった部分を取り上げたいと思っていたからでもあります。私の作品では官兵衛や半兵衛など智恵者が活躍することが多いのですが、又兵衛のようなどこか武骨な人物を描くのはとても楽しい作業でもありました。